「Qoo10」は「eBay Japan合同会社」が運営するオンラインマーケットで、2010年6月から日本国内向けにサービスを展開しています。
本記事では、Qoo10がなぜ多くの出店者に支持されているのか、その特徴やメリットをご紹介いたしますので、ぜひネットショップ出店の参考にしていただければと思います。
Qoo10ってどんなサービス?

Qoo10の規模は非常に大きく、2023年時点で2,300万人以上の会員登録者がいるオンライン総合ECモールです。
特に女性のお客さまが多く全体の約80%、さらにそのうち流行に敏感な10~30代が69%を占めています。
流通総額も年間20〜40%成長しており、出店者にとっては成長市場でのビジネス展開が期待できます。
Qoo10の特徴
ここでは、Qoo10の特徴を3つご紹介します。
1. 成果報酬型の手数料
Qoo10は出店費用や月額固定費が一切かからないため安心してオンラインショップを運営できます。
成果報酬型の仕組みとなっており、出店者が実際に成果を上げた際に手数料6〜10%が発生する形で、リスクを低く抑えながら事業を展開できます。

2. 楽天CSVデータ利用可能
楽天CSVデータを利用して一括商品登録が可能です。
他社モールより手間がかからず運営がしやすいという特徴があり、出店者の負担を軽減し効率的な運営が可能です。
3. ブルーオーシャン市場
Qoo10はブルーオーシャンのカテゴリーが多く、トップシェアを狙うチャンスがあります。
特に伸びしろの大きいカテゴリーが多いため、新たな市場で差別化を図りやすい環境が整っています。
Qoo10のメリット・デメリット
ここまでQoo10のサービス概要と特徴を見てきました。
それらを踏まえてQoo10で出店するメリットとデメリットを紹介します。
Qoo10で出店するメリット
ターゲット層にアプローチしやすい
前述のとおり、Qoo10は10〜30代の女性ユーザーが多く、女性が全体の約80%を占めているとお伝えしました。
特に美容やアパレルなどの商品を扱う出店者にとっては最適なマーケットと言えます。
集客力抜群の「メガ割」
定期的に「メガ割」という大規模なイベントが開催されます。
Qoo10とショップ共同で割引原資を負担して商品を割引することができ、売上アップのチャンスになります。
手軽な広告プロモーション
Qoo10には多様な広告枠があり、予算に合わせてトップページ掲載から検索時の上位表示まで選択できます。
低コストで効果的な「キーワードプラス」「タイムセール」といった選択肢もあります。
課金方法は「掲載費用」と「成約手数料」の2つから選択できるため、ショップ売上が少ないうちは成約手数料を選び、固定費を抑えることも可能です。

Qoo10で出店するデメリット
競合が激しいカテゴリー(レッドオーシャン)もある
Qoo10ではブルーオーシャンのカテゴリーが多く存在するとお伝えしています。
とはいえ、競合が激しいカテゴリーがないわけではありません。
たとえば女性向けのコスメなどはQoo10の巨大なカテゴリーであり、ターゲット顧客は多いのですがそれだけ競合も多く存在します。
掲載費用と成約手数料の課金がある
広告プロモーションについてはメリットもありますがデメリットも存在します。
手軽にプロモーションを打てるところはメリットではありますが、どうしても費用が発生してしまいます。
広告費用を折り込める程度のショップ売上が見込める場合は問題ありませんが、そうでない場合は広告の費用対効果を考慮する必要があります。
Qoo10のおすすめオーナー像
- Qoo10のメインユーザー層に訴求できる美容・アパレル領域で独自性を持つオーナー
- ある程度マーケティングの知識を持ち、効果的な広告戦略を打ち出せるオーナー
- ブルーオーシャンのカテゴリー(たとえば「文具」など)が専門のオーナー
- 販売したい商品カテゴリが広く専門性の低いショップオーナー
- 広告プロモーションや割引といったマーケティング戦略を取ることが苦手なオーナー
- 販売したい商品カテゴリーがレッドオーシャンで、差別化戦略が固まってないオーナー
Qoo10の出店費用
つづいて、Qoo10の出店費用について紹介します。
Qoo10では出店手数料や月額の固定費はかかりません。
前述した販売手数料と、広告プロモーションに費用がかかるイメージです。
改めて手数料表をご確認ください。


Qoo10の登録方法
Qoo10でネットショップを開設する際は、以下の手順が必要です。
登録ページで、ショップ情報や出店者の情報を登録します。
Qoo10の販売管理画面に入れるようになるので、必要事項の入力や確認書類のアップロードを行います。
Qoo10の販売管理画面から商品登録とショップページもあわせて作成していきます。
商品登録はSTEP2と同時に進行可能です。
申込みのSTEP1からおおよそ2週間で販売スタートすることができます。
Qoo10の導入事例
では、実際にQoo10で出店した方の導入事例を紹介します。
それぞれの販売カテゴリにあった方法で、売上を伸ばす工夫をされています。
MILK TOUCH(ミルクタッチ)
MILK TOUCHは美容・ビューティカテゴリで販売を行っているショップです。

ポップアップストアを通じて商品のプロモーションを展開し、オフラインでの注目をオンラインのメガ割に繋げるという相乗効果の戦略を成功させています。
ZINUS

日用品・生活カテゴリで販売をしている寝具メーカーのショップです。

競合店舗がまだ少ない時期にブルーオーシャンを狙って出店し、カテゴリシェア獲得を狙いました。
その後、ユーザー層の把握とトレンドをしっかりと見極め、競合店舗との差別化を図ることで商品の魅力を伝えることに成功しています。
Qoo10のよくある質問
- 個人で出店登録するときに必要な書類は何ですか?
-
「身分証明書」と「通帳のコピー」です。事業者の場合は異なります。
- 出店の期間に制限はありますか?
-
期間制限はありません。出店者の希望のタイミングで退店、解約が可能です。
ただし、規約違反などがあった場合は強制退店や販売停止になることがあります。
- 未成年者でも出店できますか?
-
18歳未満の場合、親権者の「出品同意書」と住民票の提出が必要になります。
- 他のECショップで販売している商品をQoo10で出品可能ですか?
-
はい。「楽天CSV」などを活用して、商品を一括登録することができます。
- お客様(購入者)が使用できる決済方法は何ですか?
-
お客様は、以下の決済手段を使うことができます。
■ クレジットカード(VISA/Master Card/JCB)
■ PayPal(AMEXを含むクレジットカード、銀行)
■ atone(コンビニで翌月払い)
■ 銀行振込
■ コンビニ&ATM(支払秘書)
■ あと払い(ペイディ) 3回あと払いも可能
■ LINE Pay
■ ソフトバンクまとめて支払い
■ auかんたん決済出店者側での導入などは不要で、決済手数料は、Qoo10運営が負担します。
※出店者都合のキャンセルは、出店者が決済手数料の費用負担をしてください。
Qoo10は女性顧客がメインターゲットのネットショップ(EC)|まとめ
この記事では、ネットショップ(EC)サービス「Qoo10」について紹介しました。
最後に改めてQoo10についてまとめてみます。
- 女性ユーザーが全体の約80%を占めているECモール。
- 流通総額は20〜40%の成長をしており事業展開が期待できる。
- 出店費用や月額固定費がない成果報酬型の手数料体系(販売成立時に6〜10%の手数料)。
- セール価格から20%引きできる「メガ割」が開催される。
- 競合の少ないブルーオーシャンの多いECモールである。
Qoo10は、若い女性顧客にフューチャーしたショップを運営するのに向いているECモールです。
初期費用をかけずにショップを出店できるので、ECを始めたい方から事業拡大を目指す方までどなたでもスタートを切りやすいサービスと言えます。